2月19日、学生食堂ピエリスで哲学カフェを実施しました。テーマは「女子力」。
本学学生10数名と教員5名に、OGの東北大院生や他大学の「男子」学生も加わり、活気のある議論の場となりました。
冒頭に、進行役(筆者)が催しの趣旨と議論の進め方について説明しました。
自分の意見を述べるときは言葉の意味を明確にし、考え方の根拠を示すこと、そして他人の発言にはしっかり耳を傾けその真意を理解しようとすること。これらを哲学カフェの対話作法として提案しました。
議論は次のような流れで進みました。
1.「女子力」について自由に意見を述べ、論点を列挙する。
2.列挙された論点からキーワードをいくつか選び出し、相互の関連を探ってみる。
3.キーワードを踏まえて、「女子力」の本質に一層近づくための問いを新たに立ち上げる。
途中、互いの意見がかみ合わない場面や、話題があちこちに飛んで議論が迷走することもありましたが、最終的に、次のような問いを立てるところまでたどり着きました。
・「女子力」は、新たな価値観や生き方を示すことで私たちを解放する言葉か?
・「女子力」は、特定の目的を実現するための手段か?
・「女子力」の意味するものは、女性と男性で異なるのか?異なるとすれば、どのように?
どうでしょう?皆さんもぜひ自分で考えてみてください。
参加者からは、いろんな考えが聞けて楽しかった、という声が多かった反面、先生たちの話が難しくついていくのが大変だった、という感想も寄せられました。質問を通じて発言者自身にわかりやすく言い換えてもらうという役割を、進行役がしっかり果たす必要があると感じました。