人間文化学科では、5月16日(木)の昼休みに、C305にて、第2回キャリア講演会をおこないました。講師は、本学科を2年前に卒業した横澤萌佳さんです。講演会には、70名以上の学生が参加しました。横澤さんは、卒業後、日本語教師の資格を取得しており、この5月下旬から、JICAの海外青年協力隊の隊員(日本語教師)として、2年間、タイに派遣されます。
横澤さんは、1年次に仙台市の訪韓事業で韓国を訪れ、現地の学生と交流をおこなったことや、仙台市の防災会議に参加し英語で討論をおこなったこと、また、4年次に国際交流基金の「日本語パートナーズ」派遣事業でマレーシアに滞在したことなど、学生時代に多彩な活動をおこなったことについて語り、それが現在のキャリアにつながっていることを話しました。ちなみに、「日本語パートナーズ」とは、アジアの中学校・高校などの日本語教師や生徒のパートナーとして、授業のアシスタントや日本文化の紹介を行う国際交流基金の派遣事業の1つで、すでに、本学から8名の派遣者がいます。
マレーシアの民族衣装を着た横澤さんは、たくさんのスライドを見せながら、韓国やマレーシアなどでの具体的な活動やマレーシアの学校の様子、民族による言語や食文化の違いなどについても、詳しく話していただいたので、異文化理解の重要性を改めて感じる良い機会となったと思います。
受講した学生のみなさんの感想を一部紹介します。「海外と日本をつなぐお話を聞けたのは貴重な経験となりました。横澤さんが、英語に対して不安を感じていても、英語で討論する会議に参加したと聞いて、私も、いろいろチャレンジしてみようと思いました」「マレーシアが多民族・多言語国家であること、とくに、別の民族と話すとき、どこで他の言語を学ぶのかといったところが、とても興味深く面白かったです」「TBCでの番組づくり、雑誌CanCamでの広報づくり、Triangleの活動、サマースクールや訪韓団、マレーシアの日本語パートナシップ参加など、大学在学中に広範囲で活動されていて、行動力があってとてもかっこいいなと思いました。積極的に行動することで大学生活がとても充実したものになり、得られるものも多くなるのだと思いました。」「驚いたことは、日本で報道されている韓国は一部に過ぎないということです。日本人が持つ韓国人の考えはステレオタイプになっているのだなと感じ、実施に国際交流することの大切さを知りました。今日のお話を通して、自分の行動次第で将来の可能性をどこまでも広げることができると強く思いました」「人間文化学科では、文化や歴史に実際に触れることをモットーとしていますが、横澤さんはそれを実行し、体験し、自分の大事な学びや糧にしていることに、私もそうしたいと憧れを抱きました。」
7月には、学芸員に関する第3回キャリア講演会を予定しています。ぜひ、ご参加ください。