米川の水かぶりを見に行きました
2月9日(2月の初午)に、2018年にユネスコの無形文化遺産に登録された、「米川の水かぶり」を大学からバスに乗って、見学しにいきました。水かぶりは、登米市東和町米川に伝わる火伏せ行事です。裸体の男性たちが藁を巻いた装束で神に化身した後、家々の前に用意された水を屋根にかけ、町中の火伏せを行います。人間文化学科では、昨年11月に「東北地方の来訪神―仮面、仮装の神々」と題したシンポジウムを行いました。その時米川の水かぶり保存会の会長の方に来ていただいて講演を聞きましたが、実際の水かぶりが今年は日曜日に当たっている、ということで学科の有志学生たちと複数の教員で水かぶりを見に行ってきました。学生さんの感想を抜粋します。
・ニュースの映像や以前の来訪神についての講演会で保存会の会長さんの再現で水かぶりを見たことはありましたが、実際に行列を見て想像以上に迫力があり、また講演会でも聞いたように一人ひとりデザインに個性があって様々な神様のイメージがあるのだなと知りました。
1年 Sさん
・水かぶりの男の人たちが家々の前に用意された水をかけ合って、なんでこんなことをしているのだろうと最初は疑問に思ったけれど、しっかりと「町中の火伏せ」のためという意味がこめられていることを知り、米川の地域の伝統行事を学ぶことができました。
1年 Oさん
・私は藁の衣装を着る体験をした。私が着た藁の衣装は水かぶりで男の人たちが着るものでご利益があるものだそうだ。藁の衣装を着てみて、着けた感じは軽く、動きにくさはないが肌にチクチクと藁がささり、少し痛いと感じた。
1年 Sさん
来訪神信仰は、世界中にあります。人間文化学科では、日本だけでなく世界の来訪神信仰について、これからも追っていきたいと思います。
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水かぶり①
水かぶりの衣装を着てみました
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水かぶり②
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神様になる前
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抜いた藁はご利益があるそう