大学開設70周年記念「にゃんとも粋な猫だらけ!」シンポジウムを開催しました!

 人間文化学科では、大学開学70周年記念の「「にゃんとも粋な猫だらけ!~夢中になれる江戸猫の魅力」シンポジウムを、5月18日(土)13時半~15時に、C202教室で開催しました。この企画は、現在、仙台市博物館で開催されております特別展「いつだって猫展」に連携したものです。
 シンポジウムでは、まず、本学科教授の今林直樹教授の挨拶があり、続いて本学科の卒業生で、仙台市博物館の学芸員である小田嶋なつみ氏の講演が1時間ほどおこなわれました。小田嶋氏は、学生時代の思い出や仙台市博物館での学芸員の仕事について語った後、江戸時代にもあった猫ブームの背景や日本人と猫の関わりを、現代のインスタ映えにつながる「美人と猫」や「化け物としての猫」「福を呼ぶ猫」などのテーマで、歌川国芳の浮世絵を中心に、絵画に描かれた猫をみせながら、ユーモアをまじえてお話されました。
その後、仙台市博物館の前館長であった本学科の内山淳一教授が、パネリストとして、日本の犬と猫の位置づけの違いや宮城県に多い猫塚の重要性を指摘し、また今林教授も西洋における猫と日本における猫のイメージに共通性があるのではとコメントしました。その後も、予定時間をこえて、議論が白熱しました。
土曜日にも関わらず、大学生、高校生、一般の方々が80名以上もシンポジムに参加していただき、なかには遠く山形から来ていただいた高校生の方々もおり、最後まで熱心にきいていただきました。「いつだって猫展」の開催中で忙しいなか、講師をつとめていただいた小田嶋氏をはじめ、参加いただいたみなさまのおかげで、充実したシンポジウムを開催することができました。参加した学生からは、「歌川国芳の浮世絵をじっくりみてみたい」、「学芸員の仕事の面白さがわかった」という声がきかれました。人間文化学科では、秋にも、「来訪神」をテーマとしたシンポジウムを開催予定です。
仙台市博物館の特別展「いつだって猫展」は、6月9日まで開催中です。ぜひ、足を運んで本物に触れていただければと思います。