人間文化学科の学生が東北大学でおこなわれた世界防災セミナーに参加しました!

私は、7月24日〜27日に、東北大学災害科学研究所で開催された、APRU Multi-hazards summer school に参加してきました。参加者は、日本、中国、マレーシア、フィリピン、インドネシア、シンガポール、トルコ、アフガニスタン、メキシコ、インドなどの国籍を持った研究者や教授など28名でした。1日目は、東日本大震災が発生した時の映像をみたり、具体的にどのような被害が出たのかについて、6名の東北大学の教授方々がおこなったプレゼンテーションを聞きました。また、サマースクール終了後、ホテルメトロポリタンにてレセプションが行われ、参加者の方と英語を使って、震災当時のことを話したり、何を研究しているのかということを聞いたりと、とても充実した時間を過ごすことができました。2日目は、フィールドワークで、津波によって甚大な被害を受けた、大川小学校、女川町、荒浜小学校を訪問しました。現地の案内人の方から、当時のリアルな状況を説明して頂き、同じ時間を過ごしていたとは思えないほど、海岸沿いでは怒涛の時間が流れていたのだなと改めて思いました。
3日目は、4人の研究者の方からのプレゼンテーションを聞きました。特に、震災による経済的な影響をトピックにしていた方がおり、失った資金額や寄せられた義援金や、建物の倒壊による推定総額などを、世界各国の自然災害と比較し、どれだけ東日本大震災がものすごい災害であったのかということについて知ることができました。最後に、6人グループに分かれて、それぞれの研究していることについて発表しあいました。そこで、私は自分の震災の経験を話しました。研究者の方々は、私の話を一生懸命聞いてくださり、『あなたの家族は大丈夫だったの?』などと、様々な質問をして下さいました。
最終日は、海外の大学から、4人の教授と研究者の方が、プレゼンテーションを行いました。
聞き手に質問をしながらプレゼンテーションを進めるという方法でおこなう方がおり、私も何度も質問されました。咄嗟に答えが英語で出てこないというもどかしさと、答えられた時の安心感が忘れられません。3日目のグループと同じメンバーで、『復興のために自分達になにができるか』をテーマに、それぞれの専攻をいかして考えるということで、ディスカッションをしました。
この4日間を通して、私は自分の中で世界が広がりました。今まで話したことのない国の人と、自分が勉強してきた英語を使ってこんなに会話ができるのかという感動を得られ、私は、今まで、は何となく、その言語を母国語とする人と会話するためだけのために外国語を勉強してきた気がしました。しかし、スペイン語やトルコ語を母国語としながら、外国語として勉強してきた英語を、それぞれの国の特色のある発音で、研究を深めるために一生懸命に話す姿勢をみて、私もコミュニケーションの範囲を広め、学びを深めるためにも、英語はもちろん、さまざまな外国語を勉強しようと思いました。防災ゼミナーに参加する機会を得て、多くの刺激をもらう貴重な時間となりました。

人間文化学科1年
横澤萌香