2026年度宮城学院総合防災訓練を実施しました

10月15日(木)、宮城学院総合防災訓練を実施しました。本訓練は毎年秋に開催しており、今年度で13回目を迎えます。今年度も仙台市青葉消防署および仙台市防災安全協会の皆様にご協力いただき、「仙台市青葉区で震度6弱の地震が発生した」という想定のもと、学院全体の施設を活用した実践的な訓練を行いました。昨年度は雨天のため一部プログラムの規模を縮小しての実施となりましたが、今年度は爽やかな秋晴れに恵まれ、フルプログラムで訓練を実施することができました。

訓練は午前10時20分、学院内に一斉に流れる緊急地震速報の訓練放送から始まりました。まず行われたのは、地震発生直後の初動対応として重要な「シェイクアウト訓練」です。参加者は、「まず低く」「頭を守り」「動かない」という基本行動を実践し、自らの身を守る行動を確認しました。シェイクアウト訓練は、場所を選ばず誰でも実施できる防災行動として知られており、災害時の安全確保に大きな効果が期待されています。

その後、揺れが収まったという想定のもと、学生・生徒・園児による避難訓練が行われました。参加者は教職員の指示に従い、それぞれ指定された避難場所へ落ち着いて移動しました。混乱することなく速やかに避難する姿からは、日頃から培われている防災意識の高さがうかがえました。

避難訓練と並行して、教職員による災害対策実践訓練も実施されました。本学院では独自の危機管理マニュアルを整備しており、災害発生時の役割分担が明確に定められています。当日は安否確認、物資運搬、負傷者救護、避難所設営などの担当に分かれ、実際の災害発生時を想定しながら迅速かつ的確な対応を確認しました。

訓練終了後には、防災意識の向上を目的としたさまざまな体験プログラムが行われました。消防隊員の皆様による水消火器体験や煙体験、宮城県消防課の方による防火・防災講話に加え、仙台市防災安全協会のご協力によるVR体験や防災グッズの紹介、パネル展示などが行われ、参加者は楽しみながら防災について学びを深めました。

大学構内では、大学生を対象にアルファ米の炊き出し体験も実施されました。アルファ米の調理には50食あたり約8リットルもの水が必要で、災害時の食料確保の大変さを実感する機会となりました。完成したアルファ米を実食した学生からは、「思っていた以上においしい」「普段のご飯と変わらない」といった声が聞かれ、防災食への理解を深める貴重な体験となりました。

さらに体育館では、仙台市青葉消防署のご協力のもと、中学1年生を対象とした救命救急講習が行われました。生徒たちは胸骨圧迫の方法やAEDの使用手順について学び、いざという時に人命を救うための知識と技術を身につけました。実践を交えた講習を通して、救命活動の重要性を理解する機会となりました。

今年度の総合防災訓練でも、学生・生徒・園児、そして教職員が一体となり、地震発生時に必要な行動や役割を改めて確認することができました。防災は知識として学ぶだけでなく、実際に体験し、繰り返し訓練を行うことで初めて身につくものです。本訓練を通じて、一人ひとりが自らの安全を守る意識を高めるとともに、互いに支え合う共助の大切さについても理解を深める機会となりました。

今後も宮城学院では、関係機関との連携を図りながら、防災教育と危機管理体制のさらなる充実に取り組んでまいります。訓練で得られた気づきや課題を次年度以降の防災活動へ反映し、災害時にも安心・安全な教育環境を維持できるよう、継続的な備えを進めていきます。