10月12日(木)に宮城学院総合防災訓練を実施しました。宮城学院では、仙台市、仙台市青葉消防署、仙台市防災安全協会等の協力のもと、園児、生徒、学生、教職員による総合的な防災訓練を実施し、今年で10回目となりました。
2014年度から実施してきた総合防災訓練は、コロナ禍の3年間は規模縮小を余儀なくされましたが、そのような中でもオンラインやYouTubeによる防災研修、避難所設営時の感染対策研修など、状況に応じた訓練を実施してきました。今回はこうしたコロナ禍がもたらした防災の新たな可能性を取り入れながら、コロナ前のリアルな訓練メニューを継承し、災害発生初期の混乱の中で、どのように行動、対応すべきかを確認することにより、災害対応力の向上を図ることを目的に実施されました。
地震発生直後に自分の身を守る「シェイクアウト訓練」から始まり園児、生徒、学生、教職員が参加しました。森のこども園では、毎月実施されている園による防災訓練の経験を活かし、園児たちがしっかりと身を守る訓練ができました。中学1年生約40人は救命入門コースを受講、青葉消防署の隊員から直接AEDの使い方を学び、トレーニングキットを使用して実際に応急処置を体験しました。大学では授業を受けていた学生約700人が中央広場に避難、その後の炊き出し訓練では、多くの学生がビニール炊飯で炊いたごはんや、アルファ米の試食を行いました。
講義室では仙台市防災安全協会専門スタッフによる「せんだい災害VR」体験が行われました。自然災害の前触れや発災の様子など、最新のバーチャルリアリティ技術を活用した疑似体験から、災害の備えや対応方法等を学びました。
また、体育館では避難所運営訓練が行われ、感染症対策を考慮した新たな避難所設置・運営について、パーテーションパネルや、段ボールベッドを教職員が実際に組み立てながら訓練を実施しました。
その他にも構内に設けられた減災広場で、煙体験や消火器体験、消防隊員による放水訓練や、はしご車伸梯・降下訓練が行われ、宮城学院に関わる一人ひとりが防災に対する意識を新たにする一日となりました。