現在、仙台文学館で開催されている企画展「資料が伝える物語~2013年以降の新収資料~」。明治期の仙台と当時の人々の様子を記した書簡、仙台とのつながりを感じさせる文学者の愛用品などを、数多く展示中です。資料室では1月末、宮城光信理事長、嶋田順好学院長と共に、この企画展に出かけてきました。
その中に冒険小説家・押川春浪(しゅんろう)の1コーナーがあります。彼は、現在放送中のNHK大河ドラマ「いだてん」にも、天狗倶楽部のメンバーとして登場しています(演じているのは、タレント・武井壮)。実はこの春浪、宮城女学校初代校主・押川方義の長男なのです。
文学館側では、元々春浪を取り上げる予定はなかったものの、押川家から寄贈された資料があったこと、さらに大河ドラマにも登場し、非常にタイムリーな人物であることを考慮してコーナーを設けたと、学芸員の本多真紀さんが話してくれました。
ほかにも相馬黒光(そうま こっこう。新宿中村屋創業者)、布施淡・豊世(ふせ あわし・とよせ。布施悌次郎先生の両親)夫妻、土井晩翠(どい ばんすい)など、宮城学院にゆかりのある人物に関する貴重な資料も、多数展示中です。