中間年シンポジウム「子どもの居場所を科学する-音環境の課題-」を開催しました

2020.01.31

このシンポジウムは、平成30年度文部科学省私立大学研究ブランディング事業に採択された、

「東日本大震災を契機とする<地域子ども学>の構築フライヤー ver03最終_page-0001 子どもの視点に立ったコミュニティ研究の拠点形成」事業の中間年シンポジウムとして開催したものです。

 

当日は、学内外から150名を越える参加者を数え、研究ブランディング事業プロジェクトリーダーの天童睦子教授(本学・一般教育部教授)の司会により進行がなされました。

 

シンポジウムのはじめに、仙台市防災・減災アドバイザーとして活躍する及川由佳里さんより「地域と防災-子どもとともにできること」と題しご発言いただきました。本学の卒業生でもある及川さんは、東日本大震災の経験から、消防士として「共助」の部分を強める地域連携や地域防災に関わる必要性をお話されました。また、日常的に取り入れることができる防災事例もご紹介いただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、本学の平川新 学長よりご挨拶がなされ、足立智昭教授(地域子ども学研究センター運営代表・本学教育学部教授)より、「子どもの権利と生活環境-<地域子ども学>の視点から」と題し、子どもの権利を取り巻く社会の現状と課題や教育現場での問題などが紹介されました。

 

続いて基調講演では、保育施設の音環境研究の第一人者である川井敬二教授(熊本大学大学院教授/建築音響学)より、「子どもを育む音響設計~聞き取りやすく騒がしくない空間づくり」と題し、保育空間の音響設計とその必要性が提示されました。川井教授はこの10年間保育空間における良好な建築音響づくりとその効果の検証に取り組んでおられ、子どもたちにとって健康な発育に望ましい音環境づくりの検証の成果を発表されました。海外と比較して、保育空間の音環境研究に関する基準・規格が存在せず音響設計が普及していない日本の現状について、具体的事例を取り上げながら解説されました。最後に、日本における保育空間の音環境研究に関する基準・規格の普及に向けた建築音響分野での取り組みや今後の展望について述べられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、本間義規教授(本学生活科学部生活文化デザイン学科教授/建築環境学)より「子どもの居場所と生活環境-宮城県内の児童関連施設の音環境調査」と題してご報告しました。宮城県内の児童関連施設(および比較のため大学施設)の音環境の実態を把握し、それらの課題から残響時間の改善シミュレーションについて提示がなされました。次年度に向け今後の研究成果が期待されます。

ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成30年度文部科学省私立大学研究ブランディング事業「東日本大震災を契機とする<地域子ども学>の構築-子どもの視点に立ったコミュニティ研究の拠点形成」とは

本事業では、被災地にある大学として地域復興を強く推奨してきた実績をもとに「学習支援」「食育」「子どもの居場所」を最重要課題とする<地域子ども学>を構築し、その知見をもって子どもの視点に立ったコミュニティ形成の拠点形成を目指すことを目標とし研究を進めています。

 

 

宮城学院女子大学 地域子ども学研究センターとは

<地域子ども学>は、子どもの視点、子どもの主体性を重視し、地域の担い手とともに「子どもの育ちを尊ぶ」まちづくり・コミュニティ形成を目指す学際的研究および実践学です。「地域子ども学研究センター」は、文部科学省の支援事業の一環として、また東日本大震災を契機として本学から新たに立ち上がった研究拠点であり、全国に先駆けた取り組みです。学術と教育実践の場としての本学の強みを最大限に生かし、新しいプロジェクトを共創する東北発フューチャー・センター(市民、学生、子ども、研究者、自治体関係者等が集う、未来志向の議論と共創の場)を目指します。

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