2020年7月27日(月)2020年度第2回公開研究会「地域貢献という生き方―NPOで活躍する女性を招いて」(オンライン開催)を開催しました。
当日は本学の教職員、学生、NPO法人の方々など約70名ほどの参加がありました。
はじめに研究ブランディング事業プロジェクトリーダーの天童教授(本学一般教育部・教授)より挨拶がなされた後、今回の研究会を企画した内田真由さん(本学大学院 健康栄養学研究科健康栄養学専攻修士課程1年)により進行がなされました。
本研究会では、特定非営利活動法人ふうどばんく東北AGAIN(あがいん)の富樫花奈氏をお招きし、ご自身のこれまでの歩みを交えつつ現在のNPO団体での食支援活動に至るまでをお話いただきました。
具体的事例をご紹介いただき現状のコロナ禍において、フードバンク事業が地域に根ざした食支援となっていることに加え、人と人とを繋ぐ「居場所つくり」にも繋がっているとお話いただきました。多くの困難にも負けず力強く人生を歩まれている富樫さんの言葉は学生たちへのエールとなったようです。
研究会後に寄せられた感想を一部ご紹介します。
「地域貢献の素晴らしさを強く認識しました。今回学んだことを活かし、私も地域に貢献していけるよう努めたいです」
「食を通して生活困窮の方を支援したり最近では減少している地域との交流を積極的に行い、人々の輪を作っていく素敵な取り組みであると感じた。自分は今地域のためになにができるのか考えるとてもいい機会を頂けたと思っております」
「誰かが行動に移すことでより良い世の中になっていくのだと改めて気づくことができました。今まで、ボランティアとしてはゴミ拾いなどしかしたことがありませんが、今回のお話を聞いて、私も困っている方の助けをしてみたいと思いました」
「私は今までフードバンクという活動を知りませんでした。今回詳しいお話が聞けてとても興味が湧きました。誰かのための居場所づくり、そんな優しさいっぱいの活動に学生ボランティアとしていつか参加できれば良いなと思います。貴重なお話が聞けて良かったです」
■企画者 内田真由さんコメント
今回の研究会は、コロナ禍の影響で視野が狭くなりがちなこの時期、広い分野で活躍されている方のお話をきき、自分次第で道は開けることを実感してもらいたいと思い、後輩たちに向けて企画させていただきました。富樫さんの学生時代から現在に至るまでのお話しを伺い、改めて女性としての生き方を考えさせられました。特に「学費を払っているんだから先生たくさん教えてよ!って思って勉強しました」という富樫さんの言葉が印象的でした。今はオンラインの授業で実際に直接先生とお会いして質問することは難しいですが、大学に入れるようになりましたら、ぜひ後輩たちにはその気持ちで専門教科に取り組んでもらいたいと思いました。研究会を企画することは初めてでしたが、講師の富樫さん始め、先生方や事務のみなさんのご協力があって開催することができました。この場をお借りして感謝申し上げます。
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この度講師をおつとめいただきました富樫様、またご参加いただきました皆様ありがとうございました。
次回の研究会もぜひご期待ください。
■平成30年度文部科学省私立大学研究ブランディング事業「東日本大震災を契機とする<地域子ども学>の構築-子どもの視点に立ったコミュニティ研究の拠点形成」とは
本事業では,被災地にある大学として地域復興を強く推奨してきた実績をもとに「学習支援」「食育」「子どもの居場所」を最重要課題とする<地域子ども学>を構築し,その知見をもって子どもの視点に立ったコミュニティ形成の拠点形成を目指すことを目標とし研究を進めています。
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■宮城学院女子大学 地域子ども学研究センターとは
<地域子ども学>は,子どもの視点,子どもの主体性を重視し,地域の担い手とともに「子どもの育ちを尊ぶ」まちづくり・コミュニティ形成を目指す学際的研究および実践学です。「地域子ども学研究センター」は、文部科学省の支援事業の一環として,また東日本大震災を契機として本学から新たに立ち上がった研究拠点であり,全国に先駆けた取り組みです。学術と教育実践の場としての本学の強みを最大限に生かし,新しいプロジェクトを共創する東北発フューチャー・センター(市民、学生、子ども、研究者、自治体関係者等が集う,未来志向の議論と共創の場)を目指します。