書籍紹介:『発達とレジリエンス―暮らしに宿る魔法の力』

 『発達とレジリエンス ―暮らしに宿る魔法の力』

アン・マステン(著)

上山眞知子/J・F・モリス(訳) 明石書店

 

 

地域子ども学研究センター主催の2019年度第六回公開研究会にて講師をご担当された上山眞知子教授(東北大学災害科学国際研究所客員教授)、本学名誉教授J・F・モリス教授が翻訳した書籍が出版されました。

この本は、レジリエンスを対象としている研究者、学生を含めてこれからのさらなる進展が期待されるこの領域に関心を持つ人々、そしてトラウマ曝露または困難な養育環境にある子どもたちの生活を改善したいと考えている人々を読者として想定しています。心理学、精神医学、ソーシャルワーク、教育、社会学、看護学、小児科学、公衆衛生学、応用経済学、人道的支援、災害対策などの専門家は、この本で、役に立つような考え方や情報を見出すことが出来ると考えます。レジリエンスを育むことは、学際的に取り組まなければならない課題なのです。(「はじめに」より)

 

 

気候変動、災害、紛争、グローバル感染症といった地球規模の大惨事に対し、近年急速に関心が高まっているレジリエンス。本書は、人間(特に乳幼児から若者まで)の発達におけるレジリエンスについての知見を深め、その向上を目指す研究者や専門家、様々な領域で支援に関わるすべての人々へ向けたものです。あらゆる災害に立ち向かう人々にとっての羅針盤になるであろう一冊です。