終了しました
2009年度 第6回音楽科特別教育計画
慶應義塾大学准教授・ピアニスト Philippe Cominetti 氏による講演と演奏
Végétations fin de siècle
世紀末芸術の精華
2009年12月10日 (木) 17:10~18:30
音楽館ハンセン記念ホール
Conférence 世紀末芸術―感情から感覚への転換
「世紀末」は文学論や美術論で用いられる概念ですが、この概念なくして19世紀後半音楽の理解は不可能です。この講義では「世紀末芸術における諸問題」をテーマとし、まず、時代背景や代表的芸術家を挙げながら、具体的にどういった芸術運動を含むかを紹介します。
次に、音楽に焦点を当て、E.ChaussonのChanson perpétuelle 『終りなき歌』を題材に世紀末の理解の鍵となる「感覚」という観点から分析します。
また同作曲家のSerres Chaudes『温室』及び G.Fauréの La Chanson d’Ève『エヴァの歌』に世紀末の音楽としての要素を解明し、その解釈で浮上してくる演奏上の問題について考察します。
※ 講演はすべて日本語で行われます。
Concert
ショーソン『温室』(詩:メテルランク)
Chausson: Serres chaudes
フォーレ『イヴの歌』(詩:ヴァン・レルベルグ)
Fauré: La chanson d’Ève
坂本 知亜紀 soprano (音楽科准教授) コミネッティ 、フィリップ piano
◆ 講師略歴
コミネッティ、フィリップ (Philippe Cominetti)
ボルドーCNR (国立地方音楽学院) 卒業 (ピアノ部門金賞、初見金賞、他)。MacGill大学(モントリオール、カナダ)東亜研究科に留学。2005年、ボルドー第三大学博士号(比較文学)取得、 テーマ:L’Inspiration
scientifique dans le roman post-naturaliste: du naturalisme français à
la littérature japonaise du premier Xxème siècle「自然主義後の小説における科学的インスピレーション、フランス自然主義から二十世紀初頭の日本文学へ」。音楽活動としては、Jacques
Rouvier(ピアノ)Alain Palas(伴奏法)、Chantal de Zeeuw(オルガン)各氏に師事。ピアノ二台連弾、伴奏でコンサート、ソロリサイタル。2006年慶應義塾大学に着任して以来、日吉キャンパスでの講演会、セミナーの傍ら、演奏会をプロデュースし、自ら出演する。
入場無料
主催
宮城学院女子大学音楽科
お問い合わせ
022-277-6130(音楽科)
music@mgu.ac.jp
2009年度行事予定へもどる
音楽科トップページへもどる
宮城学院女子大学 トップページにもどる