本取り組みは,本学の附属認定こども園が「森のこども園」であり,東松島市にある「森の学校」と呼ばれる東松島市立宮野森小学校の設立理念に通ずるところがあること,あるいは,東松島市がデンマークの教育手法を取り入れているのに対し,本学ではスウェーデンなどデンマークと同じ北欧を研究のフィールドとしている教員が多数いることなどから,双方の持つ教育に対する考え方などを共有し,連携して事業に取り組むことができないだろうかということでスタートしたプロジェクトです。
4月にまず本学の戸野塚厚子副学長が東松島市の古山副市長や工藤教育長を表敬訪問した際,お互いの考え方に親和性が高いことを確認したことから,早速,翌月に現地の宮野森小学校を訪問する運びとなりました。
当日は,本学から戸野塚副学長や森のこども園の沢田石園長をはじめとする教員,さらには宮原社会連携部長や教育学科の足立教授,西浦教授,生野教授など総勢10名が宮野森小学校を訪問し,同校の相澤校長や東松島市職員の方々に校舎内を案内いただきました。
校舎内は,全面ガラス張りの職員室にまず驚き,廊下とそのまま繋がっている教室,1枚の額縁のようにすら見える音楽室(上の写真),木組みで形作られた体育館や図書室など,子どもたちの自主性や創造性を豊かに育むのにふさわしい素敵な空間でした。
視察する中では,教員たちから次々に感嘆の声があがり,本学の「森のこども園」での教育にいかに反映させられるかといった視点や教育学科を中心とする学生たちにどのように伝えたらいいかといった観点から,各々が大きな刺激と学びを深めることができました。
今後は,本学附属の認定こども園「森のこども園」(設計・監理:伊東豊雄建築設計事務所)を宮野森小学校の先生方に見学いただいたり,互いの教育・研究内容を学ぶ機会を設ける,あるいは,森のこども園の園児たちが宮野森小学校を訪れたり,本学音楽科の学生などが宮野森小学校で演奏するなど,多方面にわたって連携した取り組みを進めることとしています。
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