6月12日(月)の5校時に、「言語聴覚士」説明会を行いました。
言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist:ST)は、心理学を活かした専門職の一つととらえることができ、学部で心理学を学んだ人たちが選ぶ進路の一つです。
今回はお二人のゲストをお招きし、以下のようなお話を伺いました。
■ 鈴木 將太 先生
(ST・仙台青葉学院短期大学 言語聴覚学科)
言語聴覚士の仕事内容、活躍の場、言語聴覚士の資格取得などについて、動画を交えて、お話を伺いました。
言語聴覚士は、話すこと、聞くこと、食べることといった人間の生活の質に関わる部分に困難を抱える方々を支援するお仕事で、「人の人らしさを支える」専門職であり、大変にやりがいのあるお仕事とのことでした。必要とされる人数に対して、有資格者が半数ほどということで、今後ますます専門家が増えることが望まれていることもわかりました。
また、資格取得までの専門的な学びについてもお伺いしました。
■ 鈴木 珠緒 さん
(2022年度心理行動科学科卒業生・仙台青葉学院短期大学 言語聴覚学科1年次在学中)
卒業生の鈴木さんには、短大での授業の都合で、オンライン接続して、本学の教室の学生たちに体験談をお話いただきました。STを目指したきっかけ、社会人選考での受験のための情報収集や準備、短大での学びの様子などについて伺いました。
進学に際してご家族との相談はどのようにしたかなどの、教室の学生からの質問にも、丁寧に回答くださいました。
当日は本学の1~4年生約30名が参加しました。今回は、心理行動科学科だけでなく、他学科の学生さんもお迎えして一緒にお話を伺いましたので、質問もその分多岐にわたり、お話いただいた内容をより一層深めることができました。
以下、参加者の感想の一部をご紹介します。
- 人の人らしさを支える仕事とうかがい、とても重要な仕事だと思った。
- 言語聴覚士の方が働いている姿を見たことがなかったので、病院など多くの場所で活躍されていることに驚いた。
- 今大学で学んでいる心理学の勉強をさらに深く学ぶことができるということを知り、非常に興味深いなと思った。
- OGの鈴木さんのお話をお聞きして、自分がやりたいことの情報収集を自主的に行う必要性を感じた。やりたいことを本気でやれば、目標を見失わずに続けられることを学び、とても興味深く、また楽しかった。
- 4年生で就職活動をしているが、こうしたセミナーを通して自分の進路を見つけたOGの鈴木さんが少しうらやましいと感じた。どのような道を選んでも自分が納得できるようしっかり考えたい。
シリーズ「心理学を現場で活かす」企画は、7月末に、家庭裁判所調査官、法務教官を予定しています。皆さんの学びや進路決定の参考になる企画を今後もご案内していきますので、ぜひ積極的に参加してください。
(木野記)