キャリア支援企画(2)「シリーズ:心理学を現場で活かす~言語聴覚士~」を開催しました

6月20日(月)の5校時に,「言語聴覚士」説明会を行いました。
言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist:ST)は,心理学を活かした専門職の一つととらえることができ,学部で心理学を学んだ人たちが選ぶ進路の一つです。
今回はお二人のゲストをお迎えして,以下のようなお話を伺いました。

■ 鈴木 將太 先生
(ST・仙台青葉学院短期大学 言語聴覚学科)
言語聴覚士の仕事内容,活躍の場,資格取得などについてお話を伺いました。
言語聴覚士は,話すこと,聞くこと,食べることといった人間の生活の質に関わる部分に困難を抱える方々を支援するお仕事で,「人の人らしさを支える」専門職であり,非常にやりがいのあるお仕事とのことでした。
資格取得のための専門的な学びや計480時間におよぶ臨床実習,国家試験などについてもお話いただきました。

■ 名生 花 さん
(2020年度心理行動科学科卒業生・仙台青葉学院短期大学 言語聴覚学科2年次在学中)
なぜSTを目指したのか,進学先の決定と受験の苦労,短大での学びの楽しさ,ともに学ぶ仲間との関係などについて伺いました。名生さんがSTを目指した理由は特に,これから進路選択をしていく学生たちにはとても参考になる具体的なお話だったように思います。

【写真】鈴木先生には,本学にお越しいただいて対面でお話いただき,その後,授業を終えたばかりの名生さんには,オンライン接続して,教室の学生たちに体験談をお話いただきました。

当日は1~4年生約30名が参加しました。
言語聴覚士という仕事について,はじめてお話を伺った学生が大半でしたが,動画による仕事場面の紹介や,積極的な質疑により,仕事内容についての理解が深まったようでした。
以下,参加者の感想の一部をご紹介します。

◎ 言語聴覚士という仕事の魅力について

  • 「人の人らしさを支える仕事」として,その人の人生に関わり,より豊かな生活ができるような手助けができるのは本当に素敵なことだと思った。
  •  食事をすること,話すこと,聞くことという,生きるために必要なことを支える仕事に魅力を感じた。
  •  先の見えないサポートのように感じ,前向きに,寄り添う姿勢が大切な仕事だと感じた。
  •  身の回りに言語聴覚士の方やそのリハビリを受けている方がいないので,学ぶことが多かった。特に,食べる,話す,聞くなど普段当たり前にしていることも,人間の体の複雑な仕組みによって成り立っていることに気がついた。
  •  病院で働く専門職の種類の多さに驚いた。チームで医療にあたるために,他の専門スタッフと連携を密にとる必要があることからコミュニケーション能力が必要だと感じた。

◎ 進路選択について

  •  就職という道だけではなく,進学もあることを知り,選択の幅が広がった。
  •  大学で学んだ心理学の知識を進学してより深めることができることもできることを知り,とても魅力に感じた。
  •  心理学を少しでも活かせる仕事について知らないことの方が多いので,これからも積極的に情報収集していきたい。
  •  人の役に立つ,やりがいのある仕事につきたいと考えていたので参考になった。
  •  進路に悩んでいたが,先輩のあきらめずに粘り強く取り組んだ経験談を伺って,自分がどれだけその職業に就きたいか,熱量次第だということを痛感し,前向きな気持ちになった。

 

(木野記)