Pナビ!では、OGを招いてお話を聞く機会を月に1回程度設けることにしました。
自分たちと同じ学科で学んだ先輩方が、どんな就活をして、どんな会社に就職し、そして、どんな社会人生活を送っているのか。就職情報誌でよく見る理想的だけどちょっと参考にならないような話しではなく、もっと親近感を持って話が聞けるような先輩をお招きして、率直なお話しを伺います。
栄えある第一回目は11/21に開催され、2011年春に卒業した第一期生の丹野江梨子さん(有限会社etcテクニカル)をお呼びしました。卒業生が前に立って話すかしこまった形式ではなく、当時のゼミの先生と雑談をしている様子を参加者がのぞき見をしている、そんな雰囲気で会は行われました。
丹野さんの学年、すなわち心理行動科学科の一期生は、卒業式の8日前にあの大震災が起こった学年でした。
丹野さんも、南三陸に親戚がいた関係もあって、いろんな事情で卒業時には家庭の手伝いをするという道を選びました。つまり、就職はしなかったのです。しかし、その後に仙台市内に事務所を構える住宅設備関係の会社に就職をし、着々と社会人としてのキャリアを積み上げています。
恋愛や結婚といった“女子会”のようなトピックもからめて、かなり率直な話しを伺えたと思います。
参加した約60名の在学生からも、参加して良かったという声が多く聞かれました。
学生たちはどうしても名の通った企業に目が向きがちです。
しかし、いわゆる大企業が日本の企業全体の1%にも満たない現状を考えると、視野を広げることはとても重要です。小さな会社で、時に厳しく、時にユーモアたっぷりな社員さんとともに仕事をしている丹野さんは、学生さんに中小企業の魅力を伝えてくれたことでしょう。
心理行動科学科では、これからも、学科独自の卒業後の進路決定支援事業「Pナビ!」を通して、これから社会に羽ばたいていく学生を応援していきます。
(大橋記)