12月10日に研究室の3年生、4年生のうち希望者と山形市に見学にいってきました。目的はやまがたクリエイティブシティセンターQ1の見学です。
ここは山形市立第一小学校の旧校舎をリノベーションした官民連携の施設で、「映画をはじめ音楽やアート、デザイン、伝統工芸、食文化などさまざまな分野において優れた地域資産をもつ山形市における共創プラットフォーム(WEBサイトより)」として整備されています。
中にはシェアオフィス、シェアキッチン、物販、工芸制作工房、アート展示、カフェ、飲食店、本屋など多様なテナントが入居しています。
施設は山形市が整備し、民間の株式会社Q1が運営しています。Q1の由来は旧一小から来ていて、かつての小学校校舎の呼び名からつけられたそうです。ちなみに、第一小学校はいまでも隣接する新しい校舎で続いているので、廃校利用というカテゴリーではありません。

運営会社のスタッフのかたにご案内いただいて、概要を理解してから、各自施設を見学しました。水曜日は多くの店が定休日で少し残念でしたが、山形市の先駆的な取り組みは地域経済や地域産業に興味のある学生にとって刺激になったようです。

内部はなかなかラフな作りですが、文化財としての側面もあるため、既存の建物はできるけ現状のまま利用されています。
七日町の突き当りにある壮麗な煉瓦造の建築は中條精一郎の設計によるものです。中條精一郎は山形出身の建築家で、曾禰中條建築事務所(戦前の日本における最大の設計事務所)の設立者として知られた人です。
建物は大正5年完成、昭和50年まで山形県庁として使われていました。
展示は明治維新後の山形の歴史や、建物のリノベーションなど多岐に渡っていて、見学にはかなりの時間がかかります。
各室は創建当時の様子に復元されてるので、かなり豪華の雰囲気ですね。
最後は議会棟で記念撮影、
このあと、guraという古い蔵をリノベーションした施設も巡って、山形小旅行は終わりになりました。
地域の資産を活かしながら、地道に産業やアートを育てる山形の取り組みは、地に足がついた活動になっていると感じます。





