元・本学教授 林基哉先生が日本建築学会賞を受賞しました

本学生活文化デザイン学科の教授を2015年3月まで務めた林基哉先生(現・国立保健医療科学院 統括研究官)が、2019年日本建築学会賞を受賞しました。
林先生は建築環境学が専門です。受賞した論文の題目は「戸建住宅の隙間性状と常時換気計画に関する一連の研究」。住宅の隙間の実態と換気に及ぼす性状に関する研究をまとめたもので、住宅が化学物質に汚染される仕組みや建材との関係性などを実証しています。この研究はシックハウス対策の観点から、2003年に改正された建築基準法にも反映されました。
林先生がシックハウス対策の研究を始められたのは2002年で、現在も続けられています。本学在職時は第2家政館の木造住宅の断面を再現したスライスモデルを用いて行われました。林先生の指導学生の中には大学院へ進学した方や住宅メーカーに就職した方もおり、後進の育成にも尽力していただきました。

林先生の業績は日本建築学会ウェブサイトでご覧いただけます。
/www.aij.or.jp/jpn/design/2019/data/2_1award_007.pdf