小学生のためのSummer College2013 活動報告 遊歩道係(1)

児童教育学科2年 高橋玲菜 

 私は今回初めてサマーカレッジに参加しました。参加しようと思ったきっかけは1年生の時に小学生が大学に来て楽しそうに遊んでいる様子を見て興味を持ち、サマーカレッジを知ったことからです。

 私は遊歩道係として参加しました。サマーカレッジのメインイベントとしての表現講座に遊歩道散策は大きな意味を持つことを知り、そのため何度も何度も遊歩道を歩きどのような声掛けをしたら自然を通し子どもたちの気付きや疑問を深めることが出来るのか考えました。今までは何となく自然を見ていたのですが、子どもたちに色々なことに気付いてほしいと思い注意深く自然と接していると、暖かさ・風の音・光など視点を変えることができ様々なことが見えてきました。このことを参加する学生に伝えるため子どもの疑問・発問を深めるためのプリントを作成しました。初めてそのようなプリントを作りどのようにしたらいいのか、またどのようにしたらわかりやすく伝わるか試行錯誤しました。

 

サマーカレッジ当日は上手くいくのか不安でした。また、続いた雨により地面がぬかるみ滑りやすい状態でした。そのため怪我がないように注意を払いながら遊歩道を歩きました。

私はこの遊歩道散策を通して2つのことを感じました。1つ目は子どもたちの気づきの深さです。私たちは小学生が様々なことに気付き、疑問・発問を深められるように光・太陽、虫・植物、風・空気、水などを「見る」「聞く」「触る」「感じる」「嗅ぐ」の観点に注意し声掛けをしていきました。そのかいもあり、子どもたちは様々な音の存在や空気の変化などに気付いていました。さらに私が予想していなかったことにも気付いていました。特に子どもたちが熱心だったのは虫を探すことです。「どんな所に隠れているんだろう。」「なんの虫なんだろう。」など、虫のいる場所、名前、またどのような虫なのか疑問を持ち考えている姿がみられました。このように子どもたちは私たちの予想通りに反応したかと思えば私たちでは気付くことの出来ないことに気付き、そして疑問に思ったりする様子が見られ、私たち自身新たな発見をすることが出来ました。

 

2つ目は自分たちで限界を作らないということです。ギリギリまで遊歩道の途中にある小川を渡るか悩みました。私は正直、小学生は渡れないし渡りたくないだろうと思っていました。最終的に渡ることになりましたが、みんな楽しそうに川を跳び、水の中に入り楽しんでいました。このことを通して、私たちが勝手に「子供には出来ないだろう」と決めつけることは子どもたちの気付きの機会を減らしてしまう可能性があることに気付きました。危険がなければ普段は出来ない遊びをして、気付きの機会を増やすことが大切だととても感じました。子どもたちは私たちの心配をよそにぬかるんだ滑りやすい道をすいすいと歩き、遊歩道散策をとても楽しんでいました。

 

あっという間に2日間が終わり感じたことは、参加して本当に良かったということです。準備の段階で何度も遊歩道を歩き、声掛けについて考え、危険な箇所はないかを確認し、限りある時間の中でとても大変でした。声掛けのプリントを作成しているときにはどうしたらよいのかわからず投げ出したくもなりましたが、最後までやりきり、子どもたちの楽しそうな様子を見て、「楽しかったまた来年も来たい」という言葉をもらい参加して本当に良かったと思いました。その楽しそうな姿を通して私自身も楽しみながら2日間参加することが出来ました。私は将来小学校の先生になりたいと思っているのでこの経験は本当に貴重なものでした。今回サマーカレッジに参加し、自分の課題も発見することが出来ました。来年も絶対に参加し子どもたちと楽しみながら子どもたちのサポートをしていきたいです