小学生のための Summer College 2015 活動報告(4)

生活文化デザイン学科3年 氏家理奈

 私は今回、生活文化デザイン学科学生有志団体Amaryllisとしてこのサマーカレッジに参加させていただきました。

 今回は、デザインと建築を学ぶ学生として、小学生が昼食をとる学生食堂ピエリス「森のレストラン」の飾り付け、建築家伊東豊雄先生らをお招きした表現講座「森の小さな家をつくろう」の補佐ということで、約20名のメンバーとともに参加しました。

 事前準備として、6月中旬からチーム内で「森のレストラン」のデザインをいくつかの班に分かれて考え、コンペを行い、決まったイメージを形にしていきました。イメージと作成している段階では、その間に差を感じ不安もありました。しかし前日実際に飾り付けをし、全体を見て調整やアレンジを加えると、イメージの時より素敵な飾り付けが出来上がったように感じます。普段はデザインを形にすることはあっても、等身大の規模にすることはなかったのでとても良い機会となりました。

 

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表現講座当日の活動は、午前中は伊藤豊雄建築設計事務所スタッフの方と午後の表現講座で使用する「森の小さな家」の下準備を進め、午後からは各班に分かれて、子ども達と一緒に、布に草や木をつけてそれぞれの家を完成させました。

 午前中の下準備からご一緒させていただいた伊藤豊雄建築設計事務所のスタッフの方々は、私達建築を学ぶ学生からすると、憧れを越して夢のような方々です。しかし一緒に活動している中で、スタッフの方同士で和気あいあいと話していたり、私達学生の話にも耳を傾けてくださったりと、親近感をも感じてしまいました。「夢のような存在」と最初から自分自身の将来像として諦めるのではなく、少しでも近づけるように頑張ろうと思える機会になりました。

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午後の表現活動の時間は、普段子ども達と関わる事の少ない私たちにとって貴重な時間でした。そこで感じたのは私たち生活文化デザイン学科生と専門的に子ども達について学んでいる児童教育等の学科生との子どもとの接し方の違いです。私たちは近所の子ども達と遊ぶような感じで子ども達と一緒に楽しんでいました。しかし周りをみると、他の学科生は活動に向かわせる言葉をかけていたり、子どもが危ない行動をしたら注意をしたりしていて、同じ学生同士で学び合える機会にもなりました。

 このサマーカレッジは小学生が何かを学ぶことに加えて、私たち学生も様々な視点から色々な事を学べる場であると感じます。今回はこのような素晴らしい企画に参加させていただきありがとうございました。