11月24日に、東京の難民支援協会に職員として勤めている石井宏明氏と筒井志保氏を招いて、シリア難問問題の現在について、本学科3年生のためのワークショップおよび公開講演会を開きました。
ワークショップでは、協会から送っていただいた資料を事前学習をしていたので、早速、クラス内で5つの小グループに分かれて、日本がシリア難民を受け入れるべきかどうかについてグループ内ディスカッションをしました。
通常、他大学でのワークショップでは、グループ内で互いが遠慮しあって討論が始まるまでに時間がかかるようですが、本学科の学生は授業で、グループディスカッションを取り入れることが多いので、すぐに活発な議論に入ることができたようです。
議論の結果は、受入れに賛成が2グループ、反対は3グループでした。
この結果だけを見ると意見が割れているようには見えましたが、受け入れに反対という答えを出した3グループとも、現在の日本政府の難民受入れ体制が不十分であることが理由であり、個人的な感情で反対するということではないということで、その意見には賛成側も同じ考えを持っていたようです。
公開講演会にはおおよそ50人ぐらい集まりました。
シリア難民が作り出されるシリア国内の事情のほか、日本国の難民政策の現状、とくに日本政府の難民条約運用の解釈と世界の常識とのずれについて、詳しく知ることができましたね。