11月17日の放課後、2011年度卒業の本学科OG「小林千香子さん」を招いて、学生時代の生活についてや、卒業後の経験談をお話しいただきました。
テーマは、「挫折をばねにして、夢の学校教員になる」。
小林さんは、仙台にある有名な高校に進学はしましたが、登校拒否になり私立高校へ転校しました。
しかし、転校後もほとんど学校に登校することがなく、高校時代を終えました。
高校時代での挫折感・劣等感に悩まされた経験から、大学ではしっかりと通学し、充実した毎日を送ろうと決心しましたが、ここでも資格を取得することができなかったりクラブ活動にも馴染めずに、挫折をしてしまいました。
そんな中でも、学校教員になりたいという思いだけが、少しずつ強くなっていきました。
登校拒否経歴を持つ自分が教職課程を目指すのということは、とても難しいように感じていましたが、国際文化学科の先生方に応援されて元気を取もどし、また、新しく始めたボランティア活動経験からも自信を得ることができ、4年生になる頃には、教員になる決意をし、それまでの学歴コンプレックスをバネにして、東北大学国際文化研究科の修士課程に進学して教員免許の取得を果たすことができました。
現在は、登校拒否になったときに救ってくれた中高の母校で、社会科と日本史Aの非常勤教員をしながら、サポート校(登校拒否の生徒たちの支援塾)で、かつての自分と同じ悩みをもっている若者の支援をしています。将来、国語教諭の免許がとれれば母校で常勤教員になりたいと小林さんは語りました。
小林さんから後輩たちへのアドバイス
・在学中、なんにでも挑戦してみると、いずれ自分のやりたいことが見つかる。自分が好きなものでないと、挑戦しても長続きはしない。
・劣等感は重荷ではない。大きな突発力となる強烈な力の源です。
・自分の同級生をみると、最初の就職先で失敗しても、経歴を積むとそれが自分の望む就職への飛び石となる。就活であまり委縮しても仕方ない。自分のキャリアを数年間のスパンで考えると道が開けてくる。