卒業生が青年海外協力隊の体験を語る―ワークショップを開催しました

11月26日、国際文化学会がJICA(ジャイカ:国際協力機構)東北支部と共同で、JICAの活動と理解を深めるためのワークショップを開きました。
JICA東北支部から、宮城デスクの伊東和希子さんと山形デスクの西川真里生さんが講師として来てくれました。西川さんは本学人間文化学科の卒業生です。先輩から体験談が聞けるとあって、国際文化学科以外の学生も参加し、約40名が集まりました。

 

伊東さんからJICAボランティアの一つである「青年海外協力隊」についての概要、参加者のキャリアパターンについての説明があった後、西川さんが学生時代にさかのぼって自身の体験談を語ります。

 

「もともとは公務員志望で、警察官になりたかった」
「海外への関心はなく、英語も苦手だった」
「アフリカ美術の豊かな色彩に魅せられたのがきっかけで、文化人類学を学び始めた」

 

西川さんは人間文化学科の卒業生ですが、在学当時から国際文化学科の授業によく出ていて、周りから「どこの学科?」とからかわれるほどだったそうです(笑)

 

大学院時代、アフリカ・ガーナで研究活動した際に知り合った青年海外協力隊員の影響
を受け、西川さん自身も協力隊員になり、現地での活動を通してたくさん出会いや葛藤、喜び…etc.があったことなど、充実して過ごした日々を楽しそうに語ってくれました。

講演後の質問コーナーでは、学生から「(外国での活動で)食べ物や水が合わないという人もいるのでは?」という問いに、「いましたが、たいてい男性ですね」と軽い冗談を交えて質問に応じるなど、会場を笑いに誘う場面もありました。海外での活動に興味を持ちながらも、具体的なイメージを描けなかったり、第一歩をどう踏み出していいかわからなかった学生も少なくなかったようで、伊藤さんと西川さんのお話は非常に有意義だったようです。