修士論文発表会を開催しました

2023年3月4日(土)に,健康栄養学研究科修士論文発表会を,ZOOMによるオンラインにて開催いたしました。

今年度の修了生は齋藤実花さんおひとりでした。研究題目は「計画的行動理論を用いた予備的離乳食教育の検討」で,育児支援の一環として,離乳食教育を妊娠前に行うことの有効性について検討しました。
研究では,最初に女子大学生に対し離乳食に関する知識や意識の調査を行い,そのデータをもとに,妊娠前の女子大学生が学習するための離乳食教育教材を動画にて作成しました。動画視聴後のアンケートから再度内容を見直し,最終的に作成した動画を,女子大学生の他,管理栄養士にも視聴してもらい,教育動画としての評価も得て,栄養教育の効果について検討しました。

この日は大学院生と学部生,教員併せて11名が参加し,発表後には「こんなに何回もアンケートを実施するのは大変な苦労があったと思う」「作成した動画をぜひ観てみたい」「自分の研究もこのようにまとめられるか不安になった」などの感想が聞かれました。

また,初めて大学院生の研究発表を聞いた学部生からは,「大学院生の研究について,具体的に知ることができてよかった」「わかりやすい発表で,スライドや構成方法がとても勉強になった」「今後さらに多くの人に調査することによって,結果がどう変わるのか興味がある」など,研究や大学院への興味が高まったようでした。
引き続き研修会として,教育学部西浦和樹教授より「健康栄養学研究のためのテキストマイニング講座」と題し,大学院生や教員が研究で実施しているアンケート調査の定性的・定量的評価についてお話しいただきました。アンケート調査の自由記述の活用の仕方について,大学院生の今後の研究に活用できるよう具体例を示して説明いただき,より研究の幅が広がりそうです。

齋藤さんは社会人学生のため,長期履修制度を活用して3年間研究に取り組みました。コロナ禍により研究計画の変更を余儀なくされながら,仕事と両立して論文を完成させたことは大きな力と自信になったことと思います。今後のますますのご活躍をお祈りいたします。

以上

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