一般教育部では、本学名誉教授のブレンダ・ハヤシ先生を講師に招き、『多文化世界を生きる力の育成と外国語教育』と題する研究会(ワークショップ)を開催しました。研究会では、宮城学院で異なる外国語 (英語・フランス語・朝鮮語) を教える教員が、多文化共生社会の実現に向けて、互いの違いを理解し認め合い、価値観の違うもの同士が賢明にしなやかに生きる姿勢を育てる外国語教育について考えました。講師のハヤシ先生の問題提起に、研究会当日初めて知り合った参加者も多かったにも関わらず、活発な議論が展開されました。特に、1枚の写真を見て(1)事実を把握する、(2)考えをまとめる、(3)評価する、という三段階の課題が、異なる価値観を認知し受容する訓練としてだけでなく、外国語の運用技能を鍛える活動としても効果的であるという気づきにつながったことは、今回の研究会の大きな成果でした。今後もこの研究会を継続して開催し、一般教育科目「リベラルアーツ総合」の1メニューとして講座を提供できるよう、学び合いを進める予定です。
参加者の感想より抜粋
「私は学生にも、恐れずに価値観を分かち合うことを勧めたいと思います。」
「誤解やトラブルを想定することによってまずい展開にならないようにできる契機であることを学習者にも伝えたいと思いました。」