7月4日、人間文化学科 菅野洋人研究室・学芸員課程主催による「夏の掛軸鑑賞会 ―蠣崎波響を中心に―」を開催しました。
当日は学芸員課程履修生のほか、美術史を学んでいる学生たちが参加し、本学名誉教授・井上研一郎先生の解説のもと江戸時代の掛軸作品を鑑賞しました。
展示された7点のうち4点は、いま話題のNHK大河ドラマ「べらぼう」に松前藩家老・松前廣年として登場している蠣崎波響の作品でした。貴重な当時の絵画をガラスケース越しではなく直接間近で見ることができ、筆の運びや細かな表現までじっくりと鑑賞することができました。
また、鑑賞中に気になった点や疑問をその場で先生に直接尋ねることができ、本鑑賞会ならではの魅力が存分に感じられる時間となりました。
本学学芸員課程「博物館実習」では、実物の軸を用いて掛物の取り扱いを学ぶことができます。博物館・美術館の実務に必要な技術と知識を身につけ、文化財の保存や公開に対する理解を深める貴重な機会となっています。