「戦災復興展」にて本学の戦災資料を展示しています(7/14まで)

7月5日(金)より仙台市戦災復興記念館で「戦災復興展」が始まりました。宮城学院女子大学学芸員課程では、この数年間、館務実習の一環として企画展の1コーナーを担当しており、今年は4人の実習生が携わっています。
今年のテーマは「発掘!!戦火を越えたタイムカプセル―宮城学院の戦争被害―」。かつて東三番丁にキャンパスがあった宮城学院女子大学の前身、宮城高等女学校の第一校舎の礎石内部から発見された銅製の箱(定礎箱)には、第一校舎建設の成功と、校舎の永続を願って、聖書、讃美歌、学校文書、教会文書などが収められていました(定礎格納品)。しかし1945年7月10日未明の仙台空襲で、第一校舎はレンガの壁だけを残して焼け落ち、定礎格納品は定礎箱の中で蒸し焼きになってしまいました。
10年以上前にその一部の保存処理を行いましたが、今回は処理ができなかった資料も含め、初めて公開いたします。「物言わぬ物が語る戦争の悲惨」を一人でも多くの方に見ていただきたいと思います。
学校文書には、当時の仙台市内のキリスト教系の学校資料も含まれており、その中に「私立女子自助館」の学則がありました。これはキリスト教系の裁縫学校で、明治30年代に設立され、大正時代に幕を閉じました。その貴重な実物資料です。
「戦災復興展」は7月14日(日)まで開催しています。どうぞこの機会にご覧ください。

■戦災復興展 チラシ
/www.hm-sendai.jp/sisetu/sensai/files/1559886751.pdf
(仙台ひと・まち交流財団ウェブサイト内 戦災復興記念館ページへ)