2019年07月01日放送 4回

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放送音源です。画面は切り替わります。

第4回を担当します今日のメインパーソナリティは正木ゼミ4年の佐々木李菜です。
出身高校は古川黎明高校です。菅野優衣さん、玉川萌加さん、コメンテーターは横山さんと蘓武さんとお送りします。
fmいずみのスタジオからお送りします。どうぞ30分間お付き合いください。

≪コーナー1私たちのキャンパスライフ≫

今回は3年の玉川萌加さんに「臨地実習」について紹介してもらいます。
臨地実習とは、大学外で管理栄養士の働く現場で実習をする学外実習のことをいいます。
玉川さんにとっては初めての学外実習ですね!それでは、よろしくお願いします。
先週に引き続き今週も臨地実習に関してお話したいと思います。宮城学院女子大学では今回、私は一般社団法人みやぎ保健企画セントラルキッチンで給食経営管理論分野の二週間実習を行ってきました。セントラルキッチンは主に病院や高齢者施設への給食提供を行う東北初の院外調理施設です。HACCPを基にした大量調理を行っており、1日に約4600食もの食事を約57ヶ所へ提供しています。
ところでみなさんはHACCPについて知っていますか?
HACCPは日本語で危害分析重要管理点と言います。製造、加工、調理等の過程で起こりうる危害を予想し、事故を未然に防ぐという考えです。この考えは、もともとNASAが宇宙食の安全を保証するために生まれました。昔は料理を提供する際に調理の途中で食中毒のリスクを考えることはなく、できあがったものをチェックするだけでした。
そのため、もし食中毒などの事故が起こっても原因追求が確実に行えない状況でした。しかし、HACCPが生まれたことにより、作業途中に所々でチェックポイントを設けるため、事前の事故防止や、事故が起きてしまった時の原因追記、改善が行いやすくなりました。
セントラルキッチンではHACCPの考えの基づき、厚生労働省で作成された大量調理衛生管理マニュアルを基に衛生管理が行われています。加熱や冷却を行う際は必ず温度と時間を記録したり、機械を使用する際には、使用前後で部品が無くなったり壊れたりしていないかをチェックして記録として残します。
保存食も必ず取り、1ヶ月二週間ほど専用の冷凍庫で保管しています。セントラルキッチンは開業時から一度も食中毒の事故を起こしていないため、実際の現場での実習を通して、どのような工夫を行っているのか学ぶことができました。HACCPは2021年には義務化されるので、これを機にみなさんにもHACCPについて興味を持っていただけたら幸いです。
そして私が実習中で特に印象に残っていることは、やはり大量調理を実際に体験したことです。先程も述べたように、セントラルキッチンでは1日で4600食もの食事を調理します。加熱の厨房ではとても大きな回転釜を使用して調理します。
回転釜の大きさは大体一般家庭の浴槽より少し大きいくらいです。私は、500人前もの炒め物を作るのを手伝わせて頂きましたが、大量の豚肉を大きなしゃもじを使って炒めるのがとても大変でした。
しゃもじもボートのオールのような大きさで、上手く使いこなすのに大変苦労しました。その他には500食のカレーやお粥などを分けました。慣れない作業の上に大量なため、体力的に大変な部分もありましたが、このような体験は給食センターでしかできないものですので、とても貴重な経験になりました。
セントラルキッチンでの管理栄養士の業務は、現場で働くだけではありません。献立の作成や食材の発注、在庫管理、栄養相談なども行います。献立の作成においては病院食の献立作成を行うため、約束食事箋を基に1食を400種類に展開します。
ただ展開すればいいのではなく、見た目や使用する食材の種類、調理場での効率も考えなければなりません。献立の種類や食材の栄養素、病態によっては制限しなければいけない栄養素などがあるので、それらを把握していないと展開に時間がかかってしまいます。
今のうちから自分の中の引き出しをたくさん増やすために、たくさん勉強しなければいけないなと強く思いました。
今回の実習を通して、給食現場で働く管理栄養士の方の仕事についてや効率良く業務を行うための工夫の仕方、先を見据えて次に関わる人のことを考え行動をすることの大切さなど様々なことについて学ぶことができました。今回学んだことは今後の学生生活や社会に出た際に必ず活かせると思いますので、もっと高めていきたいです。
ありがとうございました。
以上、「私たちのキャンパスライフ」、今回は玉川萌加さんに「臨地実習」について紹介してもらいました。

≪音楽タイム≫
ここで一曲お届けします。
~♪~
来週も心の栄養源となる音楽をご紹介していきます。お楽しみに!

≪コーナー2 泉区いいとこ大発見!Part3≫
このコーナーでは、泉区にかかわる新聞記事や情報雑誌、イベントなど、私たちが気になったスポット、健康や食の情報をレポートします。また、いずみ絆プロジェクトで活躍している大学生の活動も紹介していきます。
第4回のレポーターは菅野優衣さんに担当していただきます。
それではよろしくお願いします。
今回私は、友人から情報を頂き、泉区長命ケ丘にある焼き立て食パン専門店の「食ぱん道」というお店に取材に行ってまいりました。「食ぱん道」は現在、全国に16店舗お店を構えており、東北地方には今年進出し、泉区長命ケ丘の店舗は今年1月にオープンしました!!
4月には、仙台市富沢と福島県会津若松市にも出店しています。
近年は食パンブームといっていいほど、食パン専門店が続々と出店しています。
ちなみに食パンという名前は主食用のパンということで付けられ、よく言われる一斤の単位は元々は中国で使われる質量の単位からきています。
ここで、「食ぱん道」のお店について少しご紹介します。
株式会社食ぱん道は設立が2016年12月、本社は長野県長野市にあります。2019年4月現在で直営店2店舗、加盟店が14店舗あり、今回取材にお伺いした泉区長命ヶ丘店もその加盟店の一つです。
「食ぱん道」で販売している食パンの種類は6種類あります。
取材でお聞きしたところ、その中でも人気商品は“ぷれーん”と“ゆたか”という商品だそうです。
・“ぷれーん”は芳しさと切れの良い食感が特徴の厳選されたカナダ産の小麦を使用しています。トーストすると一段と香り、サンドイッチにも適しています。
・一方、“ゆたか” は長野県産と北海道産の国産小麦100%でできています。砂糖で甘くするのでは無く、ご飯と同じ、噛みしめて感じる小麦本来の甘さ、毎日食べても飽きの来ない美味しさを“ゆたか”が表現しています。まずは焼かないで食べて、トーストにはバターがお勧めだそうです !
〈Q〉“ゆたか”の名前の由来は何かあるんですか?
〈A〉“ゆたか”という商品の名前は、食パンに「豊かな味わいとうまみ」という思いを込めて、そこからきているそうです。
・その他、“ぷれーんとっぷ”という商品は“ぷれーん”同様、厳選カナダ産小麦で山型の食ぱんです。発酵の勢いを押さえない焼き方で、歯切れの良さが一段と軽快なのが特徴です。トーストすると香ばしさがさらに際立ちます。
・“全粒粉ゆたか”は長野県産と北海道産の国産小麦に、北海道産の全粒粉をたっぷりブレンドした食パンです。 全粒粉には食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富で、栄養バランスに優れており、“全粒粉ゆたか”一斤でなんとレタス約5個分の食物繊維が摂取できるそうです。香りや香ばしさを引き立たせ、さらに食物繊維などの栄養バランスにも優れた、安全で、美味しく、健康的な食パンです。
・さらに、プレミアム手巻き食パンとして“れーずん”と“ちーずゆたか”があります。
“れーずん”は“ぷれーん”と“ゆたか”に続いて人気のある商品だそうです。
カリフォルニア産の大粒レーズンを一週間ラム酒に漬け込み、芳醇な香りとコクのまとったレーズンを丁寧に手巻きしてじっくり焼き上げるプレミアム食パンです。是非、生で味わってみてください!
・“ちーずゆたか”は2種類の国産小麦のゆたかに加え、2種類の北海道産チーズを使用し、丁寧に手巻きされた贅沢なオール国産食パンとなっています。お酒とも相性抜群です !
現在は夏季限定商品として“ちーずゆたかブラックペッパー”が販売されています。私も購入して実際に食べましたが、もちもちの食パンにチーズとブラックペッパーの相性が抜群で、トーストするとさらに香ばしく、とても美味しかったです。
その他、シュガートーストや国産の素材を使用したオリジナルジャム、カフェで提供されているミネストローネ、コーンスープ、ビーフシチューも販売されています!!
シュガートーストと季節限定商品は不定期販売となっているそうなので、お店に行って見つけた際はぜひお買い求めください!!
お店の方に、食パンを作る上で大変なことを聞いてみたところ、毎日の気温や湿度によって、その日の食パンを焼く温度や焼き方が異なるため、温度管理や加減が重要で、気を付けて管理・焼き上げを行っているそうです。
店舗のスタッフさんや職人さんのたくさんの苦労と努力があって、毎日焼きたてで美味しい食パンを頂けています!
また、購入時には専用のカッターで食パンを好みの厚さにカットしてもらえます。切り方は、6枚切りが一般的な厚さですが、食パン道おススメは5枚切り、厚切りがお好きな方は4枚切り、サンドウィッチなどには8枚切りが最適です!
焼き上がり直後のパンは柔らかすぎるためカットできず、また“れーずん”と“ちーずゆたか”はカッターの刃が通らないため、店頭でカットすることはできません。カット方法のポイントや保存方法について詳しく書かれたものをいただけるので、ぜひそちらを参考にしてみてください!
今回紹介した「食パン道」仙台長命ケ丘店は、仙台市泉区4丁目の愛の鐘通り沿いに所在しています。定休日は毎週水曜日と木曜日、他臨時休業日があります。営業時間は朝10時から夜19時まででパンが完売次第終了となっています。朝一や夕方15時から17時の時間帯は込み合うことが多いそうです。
また、ツイッターとインスタグラムにて月ごとの営業日程や食パンの焼き上がり時間、商品の紹介なども掲載されていますので、ぜひチェックしてみてください!!
取材を快く引き受けてくださった食ぱん道のスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
皆さんもぜひ一度、焼き立て食パン専門店の「食ぱん道」へ足を運んでみてはいかがでしょうか?
ありがとうございました。
私は、家からお店が近いので今回食べなかった種類の食パンも食べてみたいと思います。
今回の泉区いいとこ大発見Part3では、「食パン道」について、菅野優衣さんに紹介していただきました。来週もこのコーナーをお楽しみに。

≪コーナー3 解決!なんでもアンサー≫
このコーナーでは、私たちの悩みやリスナーのみなさんから頂いた疑問や質問をみんなで考え、解決していきます。
今回は、私正木ゼミ4年の佐々木李菜が解決いたします。よろしくお願いします。
ペンネーム すもも漬さんからの質問です。
「私は、小さいころによく駄菓子屋で売っているすもも漬を食べていました。『すももって桃とにているけど何がちがうのかなあ』って思っていました。いったいももとすももの違いはなんなんですか?」というご質問を頂きました。
Q皆さんはスモモと桃の違いについて、なにか知っていますか?
「スモモも桃も桃のうち」という早口言葉は有名ですよね。
スモモも桃もバラ科の植物で、同じように考えられることも多いのですが、厳密にいうと別種の植物になります。
桃とは、バラ科、モモ属の果樹で、中国が原産とされています。
果実は水分が多く甘味があり食用にされます。また、縦に筋が入り、割れたように見える特徴的な形状で、皮の表面には産毛が生えています。桃の旬は、6月ごろから9月ごろで、7月ごろが出荷の最盛期になります。
桃の食物繊維には整腸作用のあるペクチンが豊富なので便秘改善に効果が期待できるようです。
便秘は肌荒れやストレスにもつながるので、美容効果としても期待ができるようです。(果物情報サイト)
一方、スモモとは、バラ科のサクラ属の果樹で、日本で一般的にスモモとして扱われている物は中国が原産とされています。これに対し、主にヨーロッパやアメリカで古くから食べられてきた西洋スモモは、一般的にはプルーンと呼ばれているようです。
スモモは桃と比較すると果実は硬く、酸味が強いです。桃と同じように、縦に筋が入る形状ですが、大きさは桃より小ぶりで、表面に産毛はありません。スモモの旬は、ハウス栽培のもので5月中旬ころから、品種にもよりますが6月中旬から8月が最盛期となります。
すももにはナトリウムを排出するカリウムも含まれていて高血圧予防にも期待できるようです。
また、毛細血管を強化したり、眼精疲労を回復するといわれているフラボノイド「アントシアニン」が多く含まれています。さらに糖アルコールの一種である「ソルビトール」は便秘改善に作用するといわれています。(果物情報サイト)
また、スモモという名前の由来は、桃に比べて実が甘酸っぱいことから「酢桃(すもも)」となったと言われています。
ここで余談なのですが、実は私、佐々木李菜の「李」という漢字は、訓読みで「スモモ」と読み、意味もスモモを表します。
この由来は「李」という漢字を「木」と「子」に分けると見えてきます。「子」はここでは樹から生まれる「果実」を指し、「木」は植物を表すので、組み合わさって「たくさんの果実を実らせる植物」、つまり、「スモモ」を意味するようになったようです。
見た目が似ているスモモと桃の違いについて、参考になったでしょうか?
これから旬の、桃とスモモを食べて、ぜひ食べ比べてみてください。

以上、「解決!なんでもアンサー」、今回は私佐々木李菜が「すももとももの違いってなんですか?」について解決させていただきました。

<<蘇武さん>>
最後に、蘇武さん、旬の農作物とおいしい食べ方についての紹介お願いします。

ありがとうございました。
「泉区のいいとこ大発見part3!」で取り上げてほしい情報が見つかりましたら、大至急ご連絡ください。
また、ラジオをお聴きのそこのあなた!
「解決!なんでもアンサー」のコーナー疑問、質問をお待ちしています!
番組へのリクエスト、メッセージはエフエムいずみのホームページのリクエストフォームから送ることができます。パワフル奮闘記宛にお送りください。

『管理栄養士を目指す宮城学院女子大生のパワフル奮闘記 来週もお楽しみに』