教員のリレーエッセイ:現代ビジネス学科 教授 姚 国利

みなさんこんにちは。現代ビジネス学科の姚国利です。
姚は「よう」と読みます。私は中国から来ました。日本での生活は30年経ちました。専門は経済学で、大学では「ビジネス実践」、「海外市場」などの科目を担当しています。
「ビジネス実践」という科目は学外での見学や調査などが授業の一部となっています。ここ数年間、会社、産業遺跡などを多く訪れてきました。今年の夏に学生と一緒に群馬にある富岡製糸場へ行ってきました。周知の通り、富岡製糸場は、明治に5年建設された、日本で最初の官営模範製糸場です。また、2014年に世界遺産に登録されました。下の写真は富岡製糸場で調査するときに撮ったものです。

富岡製糸場に関する写真や動画などの情報は多いものの、現場に立って実物を真近に見ると、歴史の重みをさらに強く感じることができました。現代日本の産業の原点は富岡にあると言っても過言ではないと思います。仙台から日帰りは無理ですので、温泉ホテルに泊まりました。食事は美味しく、群馬ということもあり、こんにゃくメニューが多かったです。
もちろん、私たちのフィールドワークは日本国内にとどまらず、海外にもよく行ってきました。下の写真は中国実習のときに撮ったものです。

中国は歴史の長い国ですので、遺跡や文化財などが多いです。また、中国も観光ブームになっています。多くの遺跡は観光資源として利用されています。
大学教員は授業を担当すると同時に研究をしなければなりません。私は10年前から食料品をめぐる日本と中国の貿易について調査研究してきました。日本は中国から冷凍食品、野菜などを毎年1兆円弱輸入していると同時に、日本の農産物は中国本土や台湾、香港へ輸出されています。特に東北地方産の果物やコメは中国本土、台湾、香港で人気が高く、売れ行きがよいです。
みなさん、好奇心旺盛の学生時代に世界を舞台とするフィールドワークにチャレンジしてみませんか。