英文学科所属の山口晋平助教が、11月30日日本英文学会東北支部大会(於 弘前大学)におけるシンポジウム「児童文学と汎用性」で研究発表を行います。
19世紀中頃のアメリカ文学作家ナサニエル・ホーソーンのA Wonder Bookという彼の作品の中でも数少ない児童文学作品を扱います。児童文学と聞くと「子供のための作品」というイメージを持って大人である私たちは自分たちの世界から切り捨てがちです。
しかし児童文学を子供に向けて「書く人」「語る人」はほとんどの場合大人です。
このように「児童文学」という言葉は子供と大人を巻き込んでいきます。この作品の分析を通して、児童文学を語ることの意味、そして児童文学という言葉が作り出す「大人」と「子供」という対立構造の間にある境界線を越える可能性を模索していく予定です。
児童文学に関心のある方は、本学で山口助教の講義を受講してみて下さい。