2023年3月12日(日)仙台市福祉プラザにて、2022年度キリスト教文化研究所公開講演会「悲しみへの寄り添いと癒し~音楽の恵み」を 開催されました。今年度は、音楽サナトロジストとして活動されているキャロル・サック氏をお迎えし、音楽によるグリーフケアのひと時を、参加者方々と共有いたしました。
当日は、県内はもとより県外からも足を運んでいただき、会場は満席となりました。
第1部は、「人生の最後に寄り添う竪琴」と題し、キャロル・サック先生より、音楽死生学に根差して触発された「リラ・プレカリア」についての活動についてのご講演とたて琴の演奏を聴いていただきました。たて琴の演奏では、会場の皆さまが心安らかに聞いていらっしゃる様子が大変印象に残りました。
第2部は、対談「いのちを運ぶ息と音」と題し、キャロル・サック先生と本学の大内 典教授による対談でした。キリスト教と仏教における音楽、歌、声の共通点や違いを知る興味深いお話に耳を傾け、会場から寄せられたご質問には、回答の時間が足りないと感じるほどでした。
終了後記載いただいたアンケートでは、満足・やや満足と回答された方が100%と満足度も高く、感想のコメントもたくさんいただきました。企画に関わりましたスタッフ一同大変うれしく思います。
ここに参加者の皆さまから頂いた感想を一部紹介させていただきます。
◆はじめに”愛を伝える道具として用いられたい”言葉がなくても話れるように神さまは音楽をくださったと仰ったが、最後の患者さんからの手紙の言葉”オレも捨てたもんじゃない”がパストラルハープの全てという話がたいへん印象深かった。すばらしい講演でした。ありがとうございます。
◆サック先生のハープの音にはエゴが全くなくて、まさに大いなる愛をハープと声を通して伝えて下さっていると感じました。とても心地よく、至福の時間でした。大内先生との対談もとても興味深く「声」「その人なりの声」の力に改めて気づかされました。
末筆になりましたが、この度、本講演会の企画に共催、御後援、ご協力いただきました関係諸機関の皆さまに心より御礼申し上げます。
◆とても心地よく、穏やかな気持ちになりました。自分も死期がせまった時に、キャロル・サック氏が奏でるような音楽で迎えることが出来たら幸せだろうなと感じました。呼吸(魂)に合わせて演奏とはどういう意味なのかと初めは分からなかったのですが、実際に聴いて、その意味を理解できたような気がしました。ありがとうございました。
◆サック先生の演奏・お話から「寄りそう」ということがどういうことなのか、何かとてもよくわかった。というか感じることができました。演奏中、なぜか亡くなった家族・友人たちのことを思い出しました。
末筆になりましたが、この度、本講演会の企画に共催、御後援、ご協力いただきました関係諸機関の皆さまに心より御礼申し上げます。