人文社会科学研究所所員5名による著書「<往還>の諸相」(翰林書房)が刊行されました。
本書は、人文社会科学研究所が立ち上げた共同研究の第3作目で、前2作『文化における〈風景〉』『ノスタルジーとは何か』を踏まえた集大成となる成果です。
往還を単に2つの点を往来するプロセスとしてみるのではなく、そのプロセスにおいて生じるさまざまな諸相の展開に注目し、多様な学問分野から考察、探究しています。
― 著者一覧 (五十音順) -
今林直樹 (フランス政治史)
九里順子 (日本近代文学)
栗原 健 (ドイツ宗教改革史・プロテスタント神学)
小羽田誠治 (東洋史学)
戸野塚厚子 (カリキュラム研究・比較教育)
― もくじ ―
■ はじめに
栗原 健
Ⅰ 林忠正と日本絵画の近代-日仏往還の軌跡-
今林直樹
Ⅱ 往還する革命家孫文
小羽田誠治
Ⅲ 室生犀星、「終わりのあとさき」の往還
九里順子
Ⅳ スウェーデンと日本の往還、そしてその向こう側-教育学における旅-
戸野塚厚子
Ⅴ 「幽霊ミサ」伝説を読むー中世・近世ドイツにおける「異界」との往還―
栗原 健
■ あとがき
今林直樹