大学祭に参加しました!

宮城学院女子大学祭一日目、10月12日(土)に健康教育専攻公開講演会にて「性の多様性と人権~ありのままの自分を生きることが尊重される社会へ~」という題目で性と人権ネットワークESTO理事及びからり代表である内田有美さんにご講話していただきました。

内田さんは2011年から性と人権ネットワークESTO運営スタッフとして交流会などの活動に参加していました。東日本大震災後にはLGBTQ+の被災状況などの調査を行い、性と人権ネットワークESTOで発行をした「多様な性を生きる人のための防災ガイドブック」の作成に携わりました。また、2023年8月にLGBTQ+の団体として「からり」を立ち上げましました。

東日本大震災にコロナウイルス、災害や感染症で苦しんだ時もあった私たちですがその裏側にはLGBTQ+の当事者であるが故の苦しみや悩みがあったことが内田さんのお話によって明かされました。避難場所の確保、気軽に会えない環境により相談が出来なくなる等、様々な問題を抱えていたことが分かりました。全ての人が支え合える環境づくりの大切さを今一度知れるご講話でありました。
最後に「目標はLGBTQ+の活動団体を解散することです」と遠くない未来で叶うのではないかと感じさせる力強いお言葉をいただきました。

子どもたちと接する職業を目指している学生が多く参加してくださいました。皆さん熱心に内田さんの話を聞いていました。災害の場におけるLGBTQ+の方たちの問題について初めて聞いたという声が多く寄せられ、新たな面でLGBTQ+や性の多様性の在り方について考えるきっかけになったと思いました。またLGBTQ+や性の知識をこれからに生かしたいという前向きな意見もあり、これからの教育をよりよくする講演会になったと思いました。

内田さん、この度はお忙しい中、大変貴重なお話ありがとうございました。

同じく大学祭一日目に健康教育専攻にじいろプロジェクト主催の「LGBTQ+ってなあに?」の展示を行いました。LGBTQ+に関連した用語を多くの方に広め理解を深めたいという思いで展示を行いました。また大学祭二日目には周遊型の謎解きゲームを行いました。宮城学院女子大学内のどこかにあるLBTQ+に関する問題を解いていくという気ままに遊びながら行えるゲームを行いました。大学祭両日とも多くの一般の方が展示をご覧になり謎解きゲームに参加いただきました。

講演会に参加した学生、来場者より

●今後もし、カミングアウトされた際にはその人の思いを尊重し私自身もアウティングを容易にしないように気をつけていきたいと思いました。また、宮城がパートナーシップ制度が一番遅いということを聞いて驚きました。このパートナーシップ制度はもっと日本で進めていくべき制度だと思っているので、私ももっと調べてみたいと思った。

●様々な性がある中でどんな性であろうと否定しないこと、受け入れることが多様性や人権の尊重であると捉えた。しかし、無理に受け入れようとカミングアウトの強要や特別扱いをしすぎると苦しめることになるから「普通」を意識しすぎないようにここ心がけたい。

●避難所に行けないことが選択肢が最初から狭まれていることは確かに人権が守られていないと感じました。ライフステージごとに困難や障壁が続くことを知り、心苦しくなりました。無理に我慢するよりも社会のしくみの中でも最大限可能な自分らしい生き方の模索のために動いていきたいと思いました。

●「○○だから」と決めつけず、身構えすぎず、一人一人の子どもに向き合い、一人一人に寄り添った支援をしていくことが大切だと実感しました。養護教諭として子どもたちと関わる前に貴重なお話を伺うことが出来て良かったです。