ドイツ・フランス実習を行いました

マウルブロン修道院

ゲンネルアンラーゲ公園

トリベルクの黒い森博物館

ノートルダム大聖堂

聖シュテファン教会

コルマール

 
 2月25日から3月11日まで、人間文化学科学生13人と引率教員2人でドイツ・フランス実習に行ってきました。途中アクシデントはあったものの、体調を崩すこともなく元気に帰ってくることができました。
 今回はフランクフルトから入ってシュパイヤーの世界遺産の大聖堂、ユダヤ関連施設を見学した後、シュトゥットガルトに入りこれも世界遺産のマウルブロン修道院やベンツ博物館を訪れました。その後「黒い森の宝石」ゲンゲンバッハを拠点に温泉で有名なバーデン・バーデン(世界遺産)やドイツで一番高い滝のあるトリベルクなどシュヴァルツヴァルトの都市を堪能した後フランスへ。木組みの家が見事なアルザスのコルマールを拠点にストラスブール(世界遺産)、アール・ヌーヴォーの中心都市ロレーヌのナンシー(世界遺産)等、美しい街を訪問しました。学生たちは基本少人数でグループ行動をし、現地語で交流したり、自身でお店で食事を注文したり多くの得難い経験をしました。
 最後に、参加した学生さんの感想をほんの一部ですが紹介します。
 
 マウルブロン修道院は教会とは異なり煌びやかな装飾は少なく、シンプルで美しい石造りの修道院が創り出す静けさやひんやりとした空気感がとても印象的だった。音声ガイドを聴きながら見て回り、当時の修道院での暮らしやそれぞれの部屋の役割などが詳しく解説され落ち着いた雰囲気もあってか、当時の情景をリアルに想像することができた。身近な存在である日本の寺や神社、実習を通して訪れた多くの教会とは異なり修道院を訪れたのは今回が初めてだったので、世界遺産であるマウルブロン修道院の静かで落ち着いた雰囲気の中にも上品さのある建物の造りや周辺の街並みもとても魅力的で実習を終えた現在でもまた訪れたいと思っている。(4年生Iさん)
 
 この実習で特に印象に残り、学んだと思うことを二つ挙げると、まず一つ目は最後までやり抜く力です。この実習では、先生がもちろん付いてはいるものの、野放しにされることが多くありました。知らない環境の中で、本や携帯を駆使してグループのメンバーと試行錯誤する必要がありました。時間までに行きたいところをメンバーたちと話し合って、役割分担をして納得し合いながら行動することは、自分の中でとても大きい糧となりました。もちろん順調に行かないことも多くあり、例えば行きたいところが違ったり、キャッシュレスのお店に入ってしまったり、遅刻しそうになったり、辛いと思うこともたくさんありました。そんな中で、ここで折れてしまったら実習を最後までやり抜けなくなる、誰かに自分の役割を放ってしまうことになる、と感じ、自分の中の芯を折らないように努めました。
 次に二つ目は、日本とドイツ・フランス間の価値観の違いになるのですが、店に入った時にお互いに挨拶をする習慣があるということです。これは私にとってとても大きな学びとなりました。日本は悪い意味ではなく、店員に挨拶をする習慣がほとんどありません。しかし、ドイツ・フランスに行った時は、目があったら、ではなく必ず挨拶を求められます。自分と店員の間に意思疎通があるということは、自分と相手の存在をお互いに認識しているということを言葉で表していることだと個人的に解釈しています。それが自分にとってとてもありがたいことで、日本にいる時よりも、毎日自分の存在を認識できるように感じました。(3年生Hさん)
 
 私は今回のドイツ・フランス実習で日本で生活していたら絶対にできないような体験をたくさんすることができました。異なる文化を自分自身で経験することで多くの学びを得ることができ、本当に有意義な実習になったと感じています。今後は自分のこの貴重な経験を生かして様々なことに挑戦していきたいと思います。(1年生Mさん)