学生たちが、映画「先祖になる」を上映しました

オープンキャンパスが終わった7月27日の夕方、大学講堂で人間文化学会主催「先祖になる」の上映会が行われました。東日本大震災の津波により壊滅した陸前高田で、息子を亡くしたひとりの男が自力で自宅を再建するまでの経過を追い続けたドキュメンタリー作品。監督は、中国山西省日本軍残留問題を描いた『蟻の兵隊』(2006年)の池谷薫氏です。

今回の企画の背景には、本学科の大平聡教授(学科長・日本史学)と、池谷監督との7年前からの「絆」があります。

「7年前、池谷監督の『蟻の兵隊』の映写会を、人間文化学会の事業として行いました。学生が交渉して監督もお招きしたのですが、その折、私が監督と意気投合し、以来、監督から何度か映画に関わるお便りをいただきました。」
「今年になって『先祖になる』の案内をいただき、陸前高田の被災地で作られた作品と知りました。その後映画を実際に見て、これは何としてもやるべきだと考え、学生に提案して実現にこぎ着けたのです。」
「当初は、映画の主人公の佐藤直志さんたちもお越しいただける見通しでしたが、その後、地元善光寺で地蔵盆が行われることになったため、残念ながら実現できませんでした。」

悪天候にもかかわらず来場した100名を超える人たちから、映画の終わったあと大きな拍手が起こりました。そのあとのトークショウでは池谷監督から製作の裏話や率直な想いが語られました。企画に参加した人間文化学会副委員長の村上光里さんは、「このような素晴らしい作品の上映会に携われたことは本当に嬉しい」と語りました。映画の公式サイトはこちらです。

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