地域開放講座『病と人間』の第1回目がおこなわれました

 地域開放講座『病と人間』の第1回目がおこなわれました
 
 
 3月13日に、BRANCH仙台WEST棟1F「まちづくりスポット仙台」にて、『病と人間』をテーマにした人間文化学科主催の「地域開放講座」の第1回目の講座がおこなわれました。本講座は、これまで人々が病とどう向き合ってきたのか、人間文化学科の教員が、それぞれの専門を生かして、日本や世界各地の事例を紹介しながら病と人間の関わりを探り、コロナ禍の今を生き抜くヒントを考えようという試みです。この講座は、3月から9月まで、毎月第2土曜日の午後1時~2時に、定員15名で、無料でおこなわれます。
第1回目の講座は、文化人類学、インド研究を専門とする八木祐子が担当しました。当日は、大雨で風も強いなか、講座初回でもあり、果たしてどのくらいの方に来ていただけるか不安でしたが、14名の方にご来場いただき、10代の高校生から70代までの幅広い年代の方々に熱心に聴講していただきました。私は、「インドの女神信仰と病い」と題して、北インド農村における女神信仰をとりあげ、女神が引き起こす病やその独特の治療法、病にならないために女性がおこなう儀礼について講義をおこない、インドの伝統医学であるアーユル・ヴェーダや変化するインド社会についてもお話をしました。講義後には、たくさん質問をいただきました。
 講座終了後におこなったアンケートに、「インドの女神に対する考え方や、体調を整え、免疫力をアップする方法など、楽しく興味深く、お話をきかせていただきました」「現地に行って研究されている専門家の話がきけるのは嬉しいです」「とても面白かったです。60分では短く感じました。次回も楽しみです」といった感想をいただきました。
 次回は、4月10日におこないます。高橋陽一准教授が「病を想うー江戸時代の温泉療法」というテーマで講義をおこないます。ご来場をお待ちしています。

                          人間文化学科教授 八木祐子