フィリピンで「フィールド実習」を実施しました

2月13日から20日までの8日間、人間文化学科の専門科目「フィールド実習」を東南アジアの国、フィリピンにおいて実施しました。参加学生は1~3年生の6名で、学科教員2名が引率しました。
今回のフィールド実習の目的は2つあり、フィリピンの歴史と文化を学ぶことと、現地の学生たちと学び合うこと、協力して活動することでした。
首都マニラに到着後、私たちは高原都市バギオに向かいました。バギオは、様々な先住民族が住むルソン島北部山岳地域の中心地であり、アメリカ植民地時代の名残の多い町でもあります。ここで、参加学生は諸民族の伝統文化を学んだり、それに影響を受けた様々な現代アートを鑑賞しました。こうした学びに加えて、参加学生の一人ひとりが、現地の学生たちに向けて英語で日本の文化を紹介するとともに、彼ら彼女らとチームを組んでフィリピン文化に関する現地調査を市内で実施し、その調査結果も発表しました。
マニラでは世界遺産のバロック様式教会群の1つ、聖アウグスチン教会を見学したほか、スペインの植民地支配や独立運動にかかわる史跡や博物館、資料館をいくつか訪問し、ガイドさんの熱い説明に、みな真剣に耳を傾けました。
参加学生の多くがこれまで外国に行った経験がなく、英語もあまり得意ではないとのことで、実習とりわけ現地学生との活動に不安を感じていたようですが、出発前の4ヶ月間、毎週1コマの準備を重ねたことで、全員がしっかりと発表できましたし、充実したフィールド調査を行うことができました。
フィールド実習の内容は、実施される場所や担当者、テーマによって変わってきますが、教室の中とは大きく異なる学び、ましてや個人旅行や観光旅行ではおそらく絶対に得られぬ経験ができると思います。多くの学生が関心をもち、参加してくれることを期待しています。(人間文化学科教員 杉井 信)

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