2020年度第6回公開研究会「SDGsとみやぎの女性-地域子ども学と持続可能性の視点から-」を開催しました

2020年12月14日(月)2020年度第6回公開研究会「SDGsとみやぎの女性-地域子ども学と持続可能性の視点から-」を開催しました。

今回のオンライン公開研究会では、宮城県内で活躍されている特定非営利活動法人のお二人をお招きし、「SDGsとみやぎの女性」をテーマにお話しいただきました。当日は講師ゲストに石本めぐみさん(特定非営利活動法人 ウィメンズアイ代表理事)、話題提供として兼子佳恵さん(特定非営利活動法人石巻復興支援ネットワーク代表理事)、天童睦子教授(本学一般教育部)がコメンテーターを務めました。

まず初めに石本さんから、SDGsについて宮城県内の現状を交えながらわかりやすく解説頂き、次に実践報告として石巻で活動されている兼子さんに、宮城県石巻市のNPO法人「やっぺす」の活動をご紹介いただきました。また、宗片恵美子氏(特定非営利活動法人イコールネット仙台代表理事)からも女性のエンパワーメントの重要性についてご発言いただきました。講義後の質疑応答の時間では学生たちからも多く質問、感想が寄せられ、当事者意識をもつことの大事さを再確認できたとのコメントが寄せられました。
地域で活躍の場を広げているお二人から、学生たちに向けとても力強いエールをいただきました。

ここで、研究会後に寄せられた感想を、一部ご紹介します。

「今まではそうだったからという受益者的考えから、これからより良い社会を作るためにこういうことがしたい!という当事者的考えに移行することが大事だと学んだ。女性のエンパワメントのために、周りの人を巻き込んで注力したい」

「お話の中で出てきた“自分の幸せは自分で作る”という言葉が印象に残っており、女性も自分の力で生き抜いていくことが大事だということを改めて実感することができました」

写真:左から石本めぐみさん、兼子佳恵さん、宗片恵美子氏、天童睦子教授

左:石本めぐみさん  右:兼子佳恵さん

この度、講師をおつとめいただきました石本さん、兼子さん、関係者の皆様、またご参加いただきましたみなさま、誠にありがとうございました。
次回の研究会もどうぞご期待ください。

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■平成30年度文部科学省私立大学研究ブランディング事業「東日本大震災を契機とする<地域子ども学>の構築-子どもの視点に立ったコミュニティ研究の拠点形成」とは

本事業では,被災地にある大学として地域復興を強く推奨してきた実績をもとに「学習支援」「食育」「子どもの居場所」を最重要課題とする<地域子ども学>を構築し,その知見をもって子どもの視点に立ったコミュニティ形成の拠点形成を目指すことを目標とし研究を進めています。

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■宮城学院女子大学 地域子ども学研究センターとは

<地域子ども学>は,子どもの視点,子どもの主体性を重視し,地域の担い手とともに「子どもの育ちを尊ぶ」まちづくり・コミュニティ形成を目指す学際的研究および実践学です。「地域子ども学研究センター」は、文部科学省の支援事業の一環として,また東日本大震災を契機として本学から新たに立ち上がった研究拠点であり,全国に先駆けた取り組みです。学術と教育実践の場としての本学の強みを最大限に生かし,新しいプロジェクトを共創する東北発フューチャー・センター(市民、学生、子ども、研究者、自治体関係者等が集う,未来志向の議論と共創の場)を目指します。