本年度初のOG集いカフェにご参加いただきましたOGは、明治安田生命保険相互会社・住友信託銀行・株式会社鐘崎に勤務をされている3名の方々です。
今回は、現在の仕事のやりがいや大変さ、就職活動時に心がけたことだけではなく、震災による仕事の変化や震災後の日常生活で感じていることもお話しいただきました。
生命保険会社勤務の方のお話しでは、この仕事なら「いろいろな業種や世代の方と会える」と思い受験したところ、働く前から自分が働く姿がイメージできたそうです。今回の震災の後に被災なさったお客様をお見舞いに訪ね、逆に「お家は確か石巻だったわよね」と案じていただき、本当にその一言が身に沁みたということでした。
信託銀行でお勤めの方は、主に「お客様に資産を増やすアドバイスをする」という仕事をされているそうですが、今回の震災では「お亡くなりになった方の遺産を速やかにご遺族にお渡しする」という仕事もなさったそうです。特に気が動転しているご遺族の方に対して、落ち着いてゆっくりご説明をするよう心がけたそうです。
この春入社されたばかりの地元食品メーカーの方は、入社式の際、「新入社員は期待の星。震災があったが会社を立て直すのは君達だ」という言葉をいただき、「頑張ろう!」と決意を新たにしたそうです。まだ知識や経験不足でお客様から教わることも多いそうですが、高速道路を降りてすぐの勤務場所なので、自分の接客が会社の顔というだけでなく、東北の顔になると常に意識して接客しているとのことでした。
参加した学生からは「同じ学科の先輩から、選択している授業との両立や苦労した点などを伺い、具体的で大変参考になった」「皆さん仕事は大変だけれど、楽しんで働いていらっしゃるのが印象的だった」という感想が聞かれました。参加者も定員の30名を超え、なかには5校時目が終了した後に駆けつける熱心な学生もいました。
次回は、後期の9月から5回連続で開催予定です。学生にとってはもちろん、参加していただくOGの方にも母校に帰ってきて良かったと思っていただけるような有意義な時間を引き続きつくっていきたいと思います。今回参加できなかった学生の皆さんもぜひご参加ください!